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2009年5月22日

抵抗力

昨日東京に行って今日帰ってきたが、意外とマスクをしている人が少なかった。
東京の人達はもっと過剰反応するかと思ったがそうでもないらしい。
それともマスクの品切れのせい?

こんなことを言うと大バッシングを受けるかもしれないが、イベントや遠足、修学旅行まで中止や延期しているところもあるが、新型インフルエンザも拡がるところまで拡がらないと収拾つかないと思う。
極端にいえば、季節性インフルエンザと同じレベルの対応にしておいたほうが、早く平常の状態に戻ると思う。

子供の頃、熱が出たりおなかをこわしたりして、楽しみにしていたお出かけが中止になったことがあった。
親にとっては大事をとってそういう対応をしたと思うが、今でも残っているのは、行きたかったのに行けなかったという残念な想い。

アメリカかどこかへ学生の世界大会みたいなものに参加して帰国した高校生が新型インフルエンザにかかり、その学校の校長先生が、記者の「なぜ中止しなかったか?」的な質問(くだらん質問すな!)に「行くことの方が得るものが大きいと考えたから」というような発言をしていた(校長先生は偉い!)が、新型インフルエンザにかかった生徒も行ってよかったと思っているに違いない。

小学校の給食の時、誰かがパンを床に落としたという理由で残しているのを見た先生が、おもむろにそのパンをとって床にこすりつけて食べてみせた。
そして「少々のばい菌は体にも必要。床に落としたくらいで捨てるのはもったいないことだ。」と言ったその光景を今でも思い出す。

きたないよりもったいないが勝っていた世の中の方が、心も体も今よりずっと健康だったと思う。

無菌にすればするほど人間は弱くなる。
これはなにも菌に限ったことではなく、傷つかないように失敗しないようにとゆがんだ保護をすればするほど、打たれ弱く切れやすく自分勝手な人間を作っていく。

生きていく上では「抵抗力」というものが不可欠。
抵抗力をつけてあげるのが目上の者、親、指導者の役目ではないかと思う。

昔のマスクはガーゼで何度も洗って使った覚えがあるが、今のマスクはほとんど使い捨て。
マスク姿を見るたびに「ゴミが増えるよなー。環境に優しくないよなー。」と思うのは自分だけなんでしょうか???

小学校の時の先生の言葉がまた思い出される。

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