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2008年4月8日

成長のプロセス

誰もが赤ちゃんで生まれ、1年たてば1歳になり、2年たてば2歳になり、7歳で小学1年生、13歳で中学1年生となっていく。

でも、年を重ねて色んな経験をして成長していくが、経験してきたことをすべて覚えている訳ではない。
当然その時の感情も段々薄れていき、やがて忘れてしまう。

後輩や過去に自分が経験してきたことをこれから経験しようとしている人をみた時、ついつい今の自分と比較をして「何でこんなこともわからないんだ。」「何でこう考えられないんだ。」などと批判したり責めたりしてしまう。

まだ高校生だった頃、「勉強なんか面倒くさい」というと「学生の時は勉強だけしとったらええ。春夏冬と休みはあるし、気楽なもんや。」と言われてピンとこなかったが、社会人になって意味がわかった。

わが子がまだ2〜3歳の頃「この頃が一番かわいいなー。この年齢で止まっとってくれたらええのになー。」と言われ「ご飯食べに行っても手はかかるし、すぐ『抱っこ!抱っこ!』って言うし、早く大きくなってほしいわ。」と思ったが、今になるとよく分かる。

仕事をし出しても、最初の頃は、休みはほしい、早く帰りたい、責任は取りたくない、気楽に仕事がしたい、と誰もがそんなもんだろう。
そのうち責任感が出てきて、残業はする、休日出勤もする、人に指示もだせるとなっていくが、その頃には、出勤時間ギリギリにしかタイムカードを押さなかった自分の事は忘れている。

人を育てていくポイントは、「その人の今の時間と自分の過去の時間のリンク」だと思う。
自分の「今」を基準にみるのではなく、相手の「今」の状況と同じ状態にあった「過去」の自分の目線で共感してあげる。
その時に自分が何を考えどんな感情いだいたかを思い出し、その時の自分がどうやってその問題を乗り越えたか、考え方を変えてきたかを教えてあげ、自分が乗り越えるのにかかった時間と同じだけの時間を相手にもあげて、あとは見守るしかない。

その時の感情などを共感するのは、思い出せば簡単なことなのだが、難しいのは「同じ時間を待つ」こと。
つい口を挟みたくなるし、つい手を出したくなる。
でも経験しなければ分からないので、結果が分かっていても経験させるしかない。
これが非常に歯がゆい。
経営となると結果も出さなければいけないので、待つ時間と相手の成長速度の見極めが難しい。 「桃栗3年、柿8年」 人それぞれに育つ期間は決まっている。
どれだけ早く育てようとしても、3年かけなければ実がならないものは3年かかる。
収穫の時期にはちゃんと実がなるように、愛情こめて育てていきましょう!

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