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2007年11月16日

想いは通じる

今から、約一ヶ月前のこと。

息子のお付き合いで、本屋に立ち寄った。

自分は買うあてもないので、適当に立ち読みをしていた。
水商売系のおねーちゃんが書いた会話術のような本があり、読んでみたら結構面白そうだったので、買おうかと思ったが、「また今度にしよう。」と、その日は買わずに帰った。

数日後。

東京に出張行くことがあり、「そういえば、あの本を持っていこう」と思い、別の本屋へ。
しかし、題名も著者も出版社もわからない。
それらしい本を手当たりしだい見たがない。

その後、数件の本屋に行って探したがない。
こうなるとどうしても読みたい。

またまた時は過ぎて、一週間ほど前。

また、息子が本屋に行きたいと言ったので、行くならあの本屋にと、元々あった本屋に行った。
今度は絶対買う! BUT!
あったと思われる場所にはない。
決して広い本屋ではないので、あればわかるはずなのに・・・。
でもその時点では、本の表紙の感じすら覚えていない。
何もわからないから店員さんにも聞けない。

そして昨日。
再び東京出張。

名古屋駅に着いて、いつものように次にくるのぞみの自由席、1号車の後ろの入り口から入り、空いている席に着く。
3人席の通路側。
前に乗っていた客の読み終えた新聞が座席後ろの網のところに入っていた。

持ってきた本を読もうと思ったが、考えることもあり、しばらくボーっとしていた。
そのうちウトウトと。

電話が鳴り、目が覚め、再び席に着いた時に、おもむろに前にある新聞を眺めた。
新聞の後ろの下の方には大抵、最近出た本の宣伝がある。
前にある新聞が、たまたまその部分が見えるようにはさんであった。

次の瞬間、目が釘づけになった。

「『銀座流。売れっ子ホステスの会話術』好評につき増刷!」瞬間的に「これだ!」と思った。

そして今日。

その本を探しに本屋へ。
「あった!」 こうなると本の中身より、そこに至るプロセスに感動した。

あの時間の新幹線に乗らなかったら・・・
あの席に座らなかったら・・・
前の客が新聞を置いていかなかったら・・・
新聞が反対向いていたら・・・、言い出せばきりがないくらいの偶然の重なりが、そこにはある。
人生ってこんなもんだろう。

それを偶然と思うか必然と思うかで、大きく人生が変わっていく。

偶然を待つのではなく、必然を引き起こす。

いやー、人生って実におもしろい!

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