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2011年4月4日

てんでんこ

先日のニュースで、今回震災のあった三陸地方のどこかで過去の津波のことの語り部をしているというおばあちゃんのインタビューがあった。
津波の恐ろしさや津波が来たときにどういう行動をすればいいかということを語りついでいるという話だったと思う。

その中で「てんでんこ」という言葉にスポットが当たっていた。
「てんでんこ」とはその地方の方言で「てんでばらばら」という意味で、津波が来たら親や兄弟にも構わずとにかく逃げろ、自分の命は自分の責任で守れ、ということを伝えているという。

その教えを守った結果、家族がなくなって自分だけ助かった時にはその本人は必ず後悔するだろう。
残った方のが精神的にはきついと思う。
でも、もし自分が亡くなる側なら自分の事はいいから他の家族だけは生き残ってほしいと願うだろう。

この話を聞いた瞬間は、自分だけの事を考えて逃げるというのは冷たい感じがしたが、生き残った方が背負うものは大きい。

本当の本物の愛や思いやりって、もっともっと深いものだと最近つくづく思う。まだまだ浅いな、俺。

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