2010年1月18日
後悔
夕べ、ビフォーアフターという番組を観てから、少々落ち込んでいる。
築150年の古民家が見事にリフォームされたという内容だったのだが、約3年前の我が家は築推定80年という家だった。
当時リフォームも考えたのだが、検討の結果、結局建て替えた。
建て替えてすぐは何も思わなかったのだが、最近、なぜか残さなかったことを後悔している。
その時は色々と考えたつもりだったが、今考えると自分たちのことしか考えていなかったかもしれない。
元々は、おじいちゃんが結婚する時に、ひいおじいちゃんが建てたらしい。
ということは、おじいちゃんの兄弟はそこで暮らした時期もあり、その家から嫁いだ人もいる。
親父の兄弟は、当然その家で生まれ育ち、そして巣立っていった。
自分や妹もその家で生まれ育ち、妹は嫁いでいった。
そして、子供達も思い出があるのは、その家だろう。
家というのは、単に雨風をしのぐ住まいではない。
そこで暮らした家族の思い出や想いが詰まっているものが家になっていく。
祖先を同じにするものが族。
今一緒に暮らしている者だけではなく、その家で育った者すべてが同じ家族。
家にはそんな重みがある。
思えば、娘が嫁ぐという話が出てから、そんなことを考え出したような気がする。
年を重ねて、色んな立場を経験していくと、もっとああすればよかった、こうすればよかったと思うことが増えるのかもしれない。
後悔しないように、もっともっと広く長い視野で物事をみなければ。