2010年1月14日
優しさと強さ
子供から大人に成長していく過程の15歳~25歳くらいというのは、ある意味こわいもの知らずである。
自分たちを中心に世界が回っているくらいの勢いがあり、一番キラキラしている時期でもある。
25歳を過ぎたあたりから、大人としての葛藤が生まれる。
自分らしくありたい、でも今のままでは社会で通用しない、認められない。
妥協するか貫くか、分かったフリをする大人になるか悩み続けるかの分かれ道でもある。
それでも35歳くらいまでは、我を通しても何とかなっていく。
自分が一番、自分が正しい、自分は強い、そんな気持ちでも押し通すことができる。
自分を振り返っても周りを見ていても、40歳前後というのは大きな壁がやってくる。
それまでの考え方や価値観では通用しない、そのままでは決してかっこいい大人にはなれない。
自分を見失うくらいボコボコやられた者だけが、自分らしさを武器にかっこいい大人になることができる。
いかに自分が無力か、心ってこんなに折れるものか、トコトン孤独を感じた後に、思っているより多くの人に支えられていたことを知った時、感謝の気持ちと謙虚さを知る。
優しさと強さはセットになっている。
優しくなければ強くなれないし、強くなければ優しくなれない。
自分の弱さを知った人だけが、優しく強い人になれる。
今の世の中、一度どん底を味わった方がいい。本当に大切なものに気づくために。