コンプライアンス
相変わらず連日新型インフルエンザ騒動が続いている。
大阪・神戸で新型インフルエンザの感染者が出たあたりから、社会の反応がますますヒートアップしてきた。
運送屋なので、いろんな所に荷物を積み卸しにいくが、マスクをしていないと荷物の積卸をさせてもらえないところがかなり増えてきた。
本心としてはマスクなど着けたくも買いたくもないのだが、仕事が出来ないのでは仕方がないので、買いに走ったが、もはやどこにも売っていなかった。
コンプライアンスの名の下に各社マスクの着用を求めていると思うが、このコンプライアンスという言葉を使えば、何でも従わせてしまえる世の中が怖い。
コンプライアンス=正義なのだろうか?
結局、自分の事しか考えていない人が多すぎる。
政治家も経営者も社会からの非難を恐れ、自分たちを守るための対策に走りすぎる傾向にある。
それも長期的な視野で動けばまだいいのだが、起きてきた問題に対していちいち対応しているから、対策が場当たり的で長続きしないものが多すぎる。
そもそも法律やルールはなぜ出来たのか?
人間放っておくと、それぞれが好き勝手な行動をして、他人に嫌な思いをさせたり迷惑をかける人が出てくるから、ある一定の秩序を保つためにルールを作っている。
でもルール違反がまかり通る世の中になってきたので、コンプライアンスが声高に叫ばれるようになってきた。
ルールは作るだけでは機能しない。
なぜそのルールが必要なのか?
なぜルールに従わなければいけないのか?
ルールを破ったらどういうことになるのか?
ということを指導教育する必要がある。
指導教育なしに規制で秩序を保とうとしても、当然秩序が保てないので、ドンドン規制ばかりが増えて身動きが出来なくなる。
自由を奪われることが人間にとっての一番のストレスになる。
今はドンドン人の自由を奪う世の中になっている。
だから突然、異常と思われる行動をする人が増えている。
今一番必要なルールの浸透は、マナーやモラルなど道徳的なことだと思う。
法令遵守という言葉が道徳遵守に変わった時、きっといい世の中になっているだろう。