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2011年3月8日

2・6・2の法則のわな?

2・6・2の法則というのは、そもそも蟻さんの集団形成の話だと思うが、みんなが一生懸命働いていると思われる蟻さんを観察すると、およそ2割がよく働き、およそ2割はあまり働かない。残った6割はよく働く蟻さんに引っ張られれば働くし、引っ張らなかったらそれなりになる。

会社という組織でも同じで、リーダーとなってバリバリ仕事をするのは2割、6割はリーダーに引っ張られて仕事をして、残り2割は適当にさぼる。
大体どんな組織でも当てはまるといわれていて、確かにそうだと思う。

これには続きがあって、ではサボる2割にやめてもらえば生産性も上がるということで、仮にサボる2割に辞めてもらったとする。
そうするとバリバリの2割の中から普通になる人が出て、普通の6割の中からサボる人がでてきて、結局2・6・2になっていく。

これのオチは、だからサボる人を切るということではなく、それぞれに活かして組織を運営していきましょうということだったかな。

確かに問題だと思う人が辞めても、次にやっぱり問題児が現れる。
少し前までは、2・6・2の法則上やむを得ないのかな?とも思っていたが、最近はちょっと違うかな?と思い始めた。

人間も組織もその気になれば永遠に成長し続ける。
組織として成長し続ける場合、それに関わるすべての人が同じように成長していけば問題ないが、成長速度が遅い人やこれ以上成長しなくてもいいという人が出てくると、その人達に引っ張られて組織としての成長も停滞する。

そんな時に問題も起こり、結局はその場に留まりたい人をその場に残し、組織として成長をはじめる。
そして、その人にとってその場に留まる=その組織から離れる=辞めるということが起こる。
停滞していた原因が減った組織は成長の速度を増す。
そうするとまたその成長スピードについてこれない人が出てくる。
それがサボりとみられる2割になる。

2・6・2の現象だけを見ると、結局同じように思うかもしれないが、中身は明らかに進化している。
先のようなローテーションを繰り返していくと、数年前と今とでは2・6・2に分かれていた人のレベルが全然違う。
数年前の2割のリーダークラスレベルが最低ラインになり、その上位の中で2・6・2に分かれているに過ぎない。

2・6・2の法則を知ることで何に役立つのかはわからない。そんな見方もあるということで。

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