2007年6月25日
見えるものと見えないもの
仕事をしていると、ついつい結果に目がいきます。
何かの結果が悪いと、まずはその結果になった原因を探ると思います。
次に原因が分かったら、その原因を取り除こうとします。
それは叱ることかも分かりません、そうならない仕組みを作ることかもわかりませんが、とにかくその原因になった目に見える行動のようなことを規制しようとするでしょう。
ある仕組みを作っていい方向に進むと、それが正解だと思ってしまいます。
また何かが起こればその行動を規制する仕組みを作ります。
そのうちクレームやトラブル的なことは少なくなっていきますが、あまり枠からはみ出るようなことはしなくなり、活気のようなものは段々失われていきます。
一時期「マニュアル人間」という言葉が流行りましたが、そういう仕組みが出来上がった中では、ある意味「誰でも」いい訳です。
「気が利く」とか「創意工夫してやる」とかは期待せず、ただルール通りにやればいいということです。
目に見えることだけにとらわれると、一つ一つの行動パターンからやり方やルールが必要になります。
でも根本的な「想い」が同じなら、出る結果に多少の差はあっても、得られる結果は同じになると思います。
想いは見えませんが、やはり行動に表れます。
表れた行動にとらわれずにその行動を引き起こす「心のあり方」に目をむけ、いい結果が出るような行動ができる心を育てていく。
数字にあらわせられない、言葉や理屈でも説明できない、見えないものを評価できる感性が経営者には必要なのだと思います。