2011年6月17日
思いやりの達人
思いやりって、もう少し具体的な言葉にするとどういうことだろう?
「人に親切」「困っている人がいたら助けてあげる」「いつも笑顔で接している」「こうしたら喜ぶかな?ということがわかり、行動している」「人の気持ちを察した行動ができる」などをしている、できているということだろう。
それらは現象としてわかりやすい。その行為を受けた方も「この人って優しいな。思いやりがあるな。」と思うだろう。
そういうことを嫌々とか義務感でやるわけではなく、相手がどう思おうが自分はそんなことをしてあげたいと思ってやっている人は間違いなく思いやりのある人だと思う。
先日、食事をしていた時に、もっと深い思いやりがあることに気づいた。
数人で食事に行くと、それぞれに食べるペースがあるので、早く食べ終わる人と最後に食べ終わる人が出てくる。
自分は早い方なので大概一番に食べ終わることが多いが、先日はたまたま自分が一番最後になるということがあった。
自分が一番の時は気にならなかったが、最後になると食べ終わった人の前で食事をするというのはなんとなく「待たせてるな。悪いな。」という気分になる。
もし、早い人が遅い人に合わせて食べてくれたら、遅い人は「悪いな。」という気持ちを持つことなく食事ができる。
でも合わしてくれていることは遅い人は知らない。
早く食べれるのに遅い人に合わせて食べるという気遣いを本人以外に知ることはない。
このように一見わからない行為でも相手が不安や心配や気を使わなくてもいい様に考えて行動できる人が、思いやりの達人なんだと思う。
そんなことにせっかく気がついたものの、さっさと食事を済ましてしまう自分が、思いやりの達人になる日はまだもう少し先のようだ。