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2008年12月5日

企業が悪いように言われるけど・・・。

派遣社員の契約更新をしない企業が増えている。
マンガ喫茶などを寝床にしている人が増えているということで社会問題的に取り上げられているところに、輪をかけて大きな問題として発展していくだろう。

最近では、アルバイトや派遣社員の悲惨(?)な現状を報道する番組もよくある。
そんな番組や業務縮小のために何千人の更新打ち切りというニュースをみるたびに「仕方がない」と思う。

アリとキリギリスというイソップの童話がある。
冬に備えるためにアリさんは夏の暑い時にせっせと食料などの準備をしていた。
キリギリスさんはそんなアリさんを見て「夏の暑いときにそんなにあくせく働かなくても」と毎日歌と踊りを楽しんで過ごしていた。
やがて冬が来て、食べ物がなくなって困っているキリギリスさんが、アリさんに食べ物を恵んでほしいとお願いしたが、夏に遊んでいたんだから仕方がないと断られ、途方にくれる、というような話。

あなたはキリギリスのような生き方をしていなかったのですか?
確かに企業の都合で正社員として働けない会社もあると思う。

でも、束縛されるのが嫌、自分のライフスタイルを崩さずお金が必要な時だけ仕事ができればいいと、アルバイトや派遣を望んだ人達も多くいると思う。
必要な時だけいてくれればいいという企業の都合と、自分の都合に合わせて仕事ができればいいという個人の都合がうまくマッチングして、今という時代を迎えた。

そもそも大手企業が社員を増やさずに派遣社員でまかなっていこうという考え方がおかしい。正社員にならずに、フリーターで気楽に仕事ができればいいという考え方がおかしい。
その異常な状態をあたかも当たり前のように続けてきたお互いがおかしい。

今でも正社員を募集している企業はたくさんある。
まじめに一所懸命仕事に取り組む人で、仕事の種類を選ばなければ仕事に困るということはないと思う。
自分の出来ることやスキルや人間性は棚に上げて、権利や個人の都合ばかり主張する人は、どんな会社も必要としない。

「解雇を撤回しろ!」と抗議行動などをする人もいるが、そんな社員を大切にしない会社で、その後も働きたいということ自体が理解できない。
やはりブランドなのだろうか?

お金をもらうためにすることが仕事ではない。
誰かや何かの役に立つこと、喜ばれることをするのが仕事である。
人それぞれに役割があり、みんなが自分らしく生きる道が必ずある。

今まで何も考えてこなかった人には想像もしていなかった、悲観的な世の中になってきたと思っているが、ようやくまともな世の中になってきただけのこと。
そのための膿みを出しているだけのこと。

今こそチャンス!人としてどう生きたいかを自分に問いかけよう。
そして自分らしく歩んでいこう。
でないと今後は生きることさえ出来ないかもしれませんよ!

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