2008年8月21日
世間体
自分がまだ10代の頃、世間体ということを周りは気にしていた。
例えば、離婚するというのは、よほどの理由がないと後ろ指を指されるくらいのことだったし、外車を乗っているだけで「あそこの息子はやくざになった」と言われるような時代だった。
みんなが近所の目というのを常に意識していた。
その頃は世間体を気にする大人を嫌だと思っていたが、最近そういうことを気にしていた時代の方が平和だったと思う。
子供の頃に殺人事件なんて今年の重大ニュースになるレベルの事件だったが、今では毎日当たり前のように殺人事件のニュースが数件流れる。
今は他人がどう思おうが自分がよければいい。
仕事でも嫌ならやめればいい。
結婚してもちょっと合わなければ別れればいい。
何もかもが非常に簡単で薄っぺらい。
自由には責任が伴うということが分かっていない。
権利ばかり主張して義務を果たそうとしない。
近所同士が干渉しあうことは、わずらわしい、面倒くさいことのようだが、いい意味で考えたら関心がある、いつも気にしてくれているということになる。
世間や他人の目を気にして萎縮する必要はないが、自分を律するという意味で、人からどう見られるか、人がどう思うかということをもっと気にした方がいいように思う。