2009年12月10日
ピグマリオン効果
昔々あるところに、ピグマリオンという王子様がいました。
彫刻好きの王子様は自分の理想とする女性像の彫刻を作りました。
彫刻が完成し、自分の理想通りの姿に仕上がったその女性像に王子様は恋をしてしまいました。
そしてその像が本物の人間になって自分の妻にしたいと、来る日も来る日も願い続けました。
あまりの想いに心を動かされた女神様は、その像に命を与え、二人はめでたく結婚したとさ。めでたし、めでたし。
願い続ければ必ず願いは叶うという話ですが、心理学の世界では、相手に期待すれば、その期待に応えようと頑張り、期待通りの結果を出すことができるということを「ピグマリオン効果」というらしい。
ほんの一年ほど前までは、「お金は後からついてくる」と言いながら、実際はお金を残すための策を講じていた。
「社員が幸せならいい」と言いながら、実は経営と幸せを天秤にかけていた。
「信用しとるよ」と言いながら、また何かしでかさないかと心配していた。
すべての軸を「幸せの追求」にして、相手の幸せを願い、相手が良くなることを願い、会社もあるべき姿だけを願いながら行動してきたら、迷わず惑わず心穏やかに過ごすことができ、結果も見え始めた。
ということで、願いの力は実証済みだが、ちょっと彫刻には自信がないので、等身大のビーナス像を買ってきて、「人間になって下さい」と願ってみようかな。