2008年6月5日
シートベルト
まだシートベルトが義務化されていない頃、当時勤めていた会社でシートベルトをつけましょうキャンペーンみたいなことがあり、毎朝入り口でチェックしていた。
大体の人はこれを機会に締めるようになるか、手前だけ締めて注意されないようにしていた。
まだその頃は若かったこともあり、「何でそんなこと人から言われやなあかんのや。俺の命やほっとけ。」くらいの感じで、絶対シートベルトは締めず、最後は組合委員長と喧嘩までした。
それでも締めなかった。
それから十数年経ち、事故や違反が続いたことがあり、気持ちを引き締めようとシートベルトをするようになり、今では当たり前になっている。
それから事故も違反もない。
言われたからやるのではなく、そういう気持ちになったからやることに意味がある。
これは誰にでも何にでも当てはまると思う。
でもみんな相手を何かで縛りたがる。
強制的にさせようとする。
その方向はあまりいい方向ではないと思う。
この6月から後部座席のシートベルト着用が義務化されたが、人の命を守りたいという純粋な気持ちが感じられない。
交通事故による死亡率という数字を下げたい、そんな意図しか感じない。
いつまでもこんな枝葉の対策ばかりに、時間とお金をかけずに、もっと根本的な人間教育を国家全体ととして行わなければいけないんじゃないんですか?お偉い先生方。