イメージを形にするコツ
倉庫には土間がうたれ、事務所内はクロスが貼られ、段々と社屋の完成が近づいてきた。
最初は設計から始まって、杭打ち屋さん・型枠屋さん・基礎屋さん・生コン屋さん・鉄骨屋さん・塗装屋さん・設備屋さん・内装屋さん・土木屋さん・etc..etc。
実にさまざまな人達がいて形が出来上がっていく。
とりあえず大まかなイメージから設計図に落とし込んでいく。
平面図と立面図が出来たら、色とか雰囲気がわかるような立体的な絵(パース図)を描く。
細部は見本を見てさわって確認し、イメージとピッタリくるまですり合わせていく。
すべてにおいてイメージと実際のものが一致したら、イメージ通りのものが完成する。
施主=経営者。
会社の経営も同じようなもの。
まずはイメージ。
どんな会社にしたいのか?どんな価値を作りたいのか?そもそもそこがぼやけていては会社としてどこへ向いていったらいいのかわからない。
イメージが出来たら、イメージと日々の出来事とのギャップを埋めていく。
くじけずに諦めずに。
トコトン突き詰めていく。
施主という客の立場であっても、「んっ?ちょっとイメージ違うな?」と思ったことでも、それを伝えるのは気が引ける。
遠慮してしまう。
でもそこでちゃんと伝えなかったら、まったく違うものが出来上がってしまう。
何千万、何億と投資しても、その価値が半減してしまう。
会社の場合は、早くギャップを埋めれば、発展するスピードが速くなる。
結果、理想の会社に短期間でなっていく。
多くの人が絡めば絡むほど、そんなに思ったように進まないかもしれないが、明確なイメージを持ちつつ、現場に多く足を運び、ポイントポイントをチェックし、違っていたら都度都度修正する。
その繰り返しが「イメージを形にするコツ」ではないかと思う。