2009年12月14日
お客様の常識=業界の非常識
わが社はどういう仕事の業種に所属しているかというと、大まかに言えば「荷物を運ぶ」ということを商売にしている業種である。
荷物を運ぶという行為に対して、お客様からお金をいただいている。
「荷物を運んでほしい」と依頼されるお客様の要望の中には、預けた荷物を預けたままの状態で、指定した届け先に指定した日時に届けてもらえるという当たり前の要望が含まれている。
それは決して期待するとかいうことではなく、ごくごく当たり前のこととしてお客様は認識している。
その当たり前のことがまともに出来ないところにこの業界の苦悩がある。
この業界の色んな偉い人と言われる人にも会うが、本気でお客様の当り前の要望に応えるための経営に取り組んでいる人はあまり多くない。
どちらかというと自分のところではできないから、3PLとかカッコのいい名前をつけて、できない部分を協力会社という名の下請けにさせて、責任転嫁しているところの方が多いかも。
お客様の当り前を当たり前にするのはドライバーである。
そのドライバーのなり手が減っている。
その裏には、長い長い労働時間、労働に見合わない低賃金があり、それが当たり前だと思っている経営者達がいる。
世の中の景気がどうであろうが、ドライバーには安定した生活ができるレベルの賃金を支払い、ドライバーが誇りを持って仕事に取り組める環境を整えなければ、いいドライバーは集まらないし育たない。
そんな簡単な理屈を実現するには、時間と労力とそれを続ける熱意がいる。
よく言われることだが、業界の非常識にこそ儲けのタネがある。2010年は儲けさせていただきます!



