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2011年11月10日

逃げずに向き合う

10月から始まったドラマで「南極大陸」がおもしろい。タロ・ジロの南極物語のイメージがあったので、今更と思って観はじめたが、南極観測にかける想いや当時の背景など、観るたびに結構熱い気持ちにさせてくれる。
ドラマを観ながら思ったことがある。
南極へは船で行くのだが、南極に基地をたてるという想いは同じでも、それぞれの背景や価値観が違う者たちが、長い航海を決して広くない船内で生活を共にする。どれだけ嫌な奴と一緒でもずーっと喧嘩している訳にはいかない。トラブルがあっても解決するしかない。だから信頼関係も深まり絆も太くなる。
昔は色んなことに逃げ場が無かったのだと思う。結婚すればどちらかの親と住むのは当たり前。どんな親であろうと親に従うのは当たり前。結婚したら一生添い遂げるのが当たり前。勤めに行ったら定年までまじめに勤め上げるのが当たり前。
その頃はみんないい人ばかりで、何でもやりやすかった訳ではない。どちらかというと、今よりも不条理なことがあり我慢しなければいけないこともたくさんあったと思う。それでも逃げれないから、後ろを向くことは少なかった。前に進むしかないという覚悟があり、色んな事を飲み込み乗り越える中で、心が鍛えられ、自分に対する責任感は強く、相手を思いやる心を持った人が多かったのではないかと思う。
嫌なことからは目を背けてもいいよ。やりたくなかったらやらなくてもいいよ。自分の権利は主張した方がいいよ。好きな事をして自由に生きればいいよ。感覚的にすべてが間違っているとは思わないが、それが許される大前提がある。それは自分に対する厳しさと他人に対する優しさを持ち合わせていて精一杯頑張っているならば、である。
昔はよかったと言う気はない。歴史を知り、その時代に生きた人達の心意気のようなものを感じて、未来に繋げていく。積み重ねてきた過去のおかげで今があり、古きよきものがあるならばそれを未来に引き継ぐ責任が今を生きる人達にはある。
自分にも他人にも正面から向き合って共に未来を築こうという関係作りが今は必要なんじゃないかと思いながら、ドラマを観ていた。
それにしてもキムタクはどんな役をやっても画になる。うらやましー^^

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